こんにちは、Blue Finback代表のチェンです。
今回は、
ものづくり補助金は
リースでの設備導入でも可能なのか?
という話をしていきます。
僕はこれまで100件以上ものづくり補助金に申請し、
2020年の採択率は9割です。
公募要領はゆうに100回以上読み込んでいる僕が解説していきます。
もの補助はリースでも使える?
結論をいうと、
リースでも申請できるが、
意味は薄い
です。
理由は、これからお話しますね。
まず、リースでもものづくり補助金の対象になることは、
中小企業庁が公式で出している
ものづくり補助金の公募要領
に書いてあります。
2021年2月締切の5次公募の公募要領には、
このような記述があります。
===
7.補助対象経費
(1)対象経費の区分 機械装置・ システム構築費
① 専ら補助事業のために使用される機械・装置、工具・器具(測定工 具・検査工具、電子計算機、デジタル複合機等)の購入、製作、借用に 要する経費
② 専ら補助事業のために使用される専用ソフトウェア・情報システムの 購入・構築、借用に要する経費
③ ①若しくは②と一体で行う、改良・修繕又は据付けに要する経費
※3 「借用」とは、いわゆるリース・レンタルをいい、交付決定後に契約したことが 確認できるもので、補助事業期間中に要する経費のみとなります。したがって、契 約期間が補助事業期間を超える場合の補助対象経費は、按分等の方式により算出された当該補助事業期間分のみ対象となります。
===
リース・レンタルは可能というようにはっきりと明記されてますね。
リースでは申請しない方がいい理由
「んじゃ、資金ないし、リースで設備導入しよう!!」
ちょっと待ってください。
リースでものづくり補助金を
使うのはやめた方がいいです。
理由は、先ほどの公募要領の注にあります。
もう一度のせると、こんな感じです。
===
※3 「借用」とは、いわゆるリース・レンタルをいい、交付決定後に契約したことが 確認できるもので、補助事業期間中に要する経費のみとなります。したがって、契約期間が補助事業期間を超える場合の補助対象経費は、按分等の方式により算出された当該補助事業期間分のみ対象となります。
===
つまり、補助事業期間内の分の金額だけが対象になります。
「じゃあ、補助事業期間ってなに?」
って話になると思います。
補助事業期間を表した図が、同じく公募要領にあります。
上の図を見ると、補助事業期間とは、
交付決定から実績報告まで
となります。
交付決定…採択後に補助金額が正式に決まる手続き。
実績報告…設備の導入と支払いが終わり、設備が使える状態になったことを報告する手続き。
「じゃあ、実績報告をずっとしなければいいんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、
そういうわけにはいきません。
公募要領には、このような記述があります。
===
○以下の補助事業実施期間に、発注・納入・検収・支払等のすべての事業の手続きがこの期間内に完了する事業であること(原則、補助事業実施期間の延長はありません)。
・一般型:交付決定日から10ヶ月以内(ただし、採択発表日から12ヶ月後の日まで)。
===
つまり、どんなに引き伸ばしても10ヶ月なんです。
普通は、だいたい3,4ヶ月しかないんですよね。
その間のリースの金額って微々たるものです。
そもそも、ものづくり補助金自体が
半年間と手間と時間がかかるものなので、
それなら一括で買った方がいいんじゃない?
って話です。
補助金って、そもそも高い設備も
安く導入できるよっていうコンセプトなので。
僕はお客様の申請代行をするときも、
一括購入をするか、
補助金を使っても資金的に厳しいときは、
正直にいって補助金を勧めていません。
コンサルなのに、です。
以上の理由で基本的にリースは
手間を考えると意味は薄く、
一括で買った方がいい
と覚えておくといいかなと思います。
まとめ
今回の話をまとめると、
===
- リースはものづくり補助金の対象
- しかし、10ヶ月以内の補助期間内のみ。
手間の割に効果は薄い
===
せっかく補助金使うなら、
リースではなく一括にしましょう。
最大限の補助金額を受け取ることができますよ。
それでは!
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