こんにちは、Blue Finback代表のチェンです。
今日は、
ものづくり補助金が不採択になる5つ理由
ということで話していきます。
「ものづくり補助金で(また)不採択になった…」
という方向けの記事です。
僕はこれまで100件以上のものづくり補助金の
申請サポートをしてきました。
最初はなかなか採択されずに悩んだこともありましたが、
いまでは9割以上で採択されるようになりました。
たくさん申請書を書くなかで僕は気づきました。
「不採択には明確な理由がある。」
実は、採択には、ラッキーな採択があります。
「これ無理だろ…」
ってなかば諦めていたものが、
「なぜか受かってる!」
でも、不採択には運要素はありません。
必ず原因があるんです。
僕は不採択の5つの原因に気づいてからは
「これは絶対に受かる」
と出す前から確信できるレベル
にまでなりました。
(逆に「絶対に落ちる」で受かるときはありますけど。笑)
なので、今日はこの
ものづくり補助金が不採択になる5つ理由
を発表していきたいと思います。
審査員の所見は無意味!
5つの理由に入る前にさきに言っておきます。
実は、不採択になると、
中央会に連絡すれば「審査員の所見」を教えてもらえます。
「あなたの申請書はこういう点でよかったですね〜」
「あなたの申請書はこういう点でダメでしたね〜」
っていうのを全審査員が教えてくれます。
でも、結論から言うと、
審査員の所見でのダメ出しは、
不採択理由ではありません。
なぜなら、審査員の所見は、
採点してるその場で書かれているわけじゃないからです。
一度全部採点して採択不採択を決め、
不採択の申請書だけに後付けしてるんです。
申請書は一都道府県だけでも数百件あります。
だから、採点時の減点ポイントなんて一個一個覚えてるわけがない。
中央会に連絡するともらえる審査員の所見は、
あとから不採択申請書をながめたときの
読書感想文だと思ってください。
本当の不採択理由は、
今から話す5つのうちのどれかです。
不採択理由1:公募要領を読み込んでいない
僕が思うに、一番多いミスはこれ。
公募要領をちゃんと読み込んでない。
まぁ、気持ちはすごくわかります。
あれ、読む気おきないですもん。笑
白黒だし、ページ数多いし、文字ちっちゃいし。
でも、公募要領って
「こうやれば受かりますよ〜」
って言ってくれてるようなものなので、
絶対に細部の表現まで読み込む必要があります。
特に大事なのは、審査項目。
これ僕レベルになると100回以上読んでますからね。
テストでいう、設問だと思ってください。
ちゃんと読まなきゃ、問題に正解できるわけないんです。
まぁ、個人で出すときは、
一個の申請書のために読み込むのは正直非効率ですけどね。
めんどくさい方は、素直にコンサルに任せた方が正直ハッピーになれるのかなと。
不採択理由2:内容が専門的すぎる
当たり前ですが、採点してる人は
あなたの業界の専門ではありません。
ただの中小企業診断士です。
だから、専門的な内容や用語を使っても、
理解してくれません。
たとえば、自動車整備工場の人が、
===
本事業で導入する4輪アラインメントリフトは、
前輪の下にターニングラジアスゲージと、
後輪にスリップボードがついていて、
これらの性能がすごいんだ!
===
っていっても、別の業界の人は、
「???」
となります。
別の例でいうと、歯科医師が
===
現在、舌側矯正治療希望の患者さんへは、
物理的な精密印象を採得していますが、
本事業でオーラルスキャナーを導入することで
正確な口腔内の光学印象を行うことができます!
===
って言っても、なにもわからないですよね?
「専門用語なんてわからん!」
これが、審査員の気持ちです。
だから、申請書は、専門性を残しながらも、
わかりやすい表現やイラストを駆使して
いかに審査員に伝えるかが大事になってきます。
僕も100件近い申請書で微調整を繰り返しながら、
やっとこれができるようになりました。
不採択理由3:加点項目を満たしていない
加点項目は、ほとんどの人が思っているよりずっと大事です。
ものづくり補助金は点数制になっていて、
「これが書かれてたら5点。」
「あれが書かれてたら3点。」
のような加点方式になっています。
そこで、加点項目とは、
「この条件満たしてたら、追加で加点してあげるよ」
というものです。
つまり、申請書自体は75点でも、
5点分の加点項目があれば80点になるわけです。
当然申請書は点数が高い方から採択されていくので、
断然有利になります。
実際に、ものづくり補助金のデータポータルでは、
加点項目の個数ごとの採択率が発表されてます。
黄緑の線が採択率なんですけど、
加点項目が増えるほどうなぎのぼりになってます。
1個も満たしてないと採択率は14.6%だけど、
5個も満たした申請書は、平均でも採択率84.6%ですからね。
「じゃあ、どんな加点項目があるの?」
ってことなんですが、
実は年によって変わります。
参考までに、2020年度には
以下のような加点項目がありました。
===
① 成長性加点:「有効な期間の経営革新計画の承認を取得した(取得予定の)事業者」
② 政策加点:「創業・第二創業後間もない事業者(5年以内)」
③ 災害等加点:「有効な期間の事業継続力強化計画の認定を取得した(取得予定の)事業者」
④ 賃上げ加点等:
④-1:「事業計画期間において、給与支給総額を年率平均2%以上増加させ、かつ、事業場 内最低賃金を地域別最低賃金+60円以上の水準にする計画を有し、従業員に表明し ている事業者」、又は、「事業計画期間において、給与支給総額を年率平均3%以上 増加させ、かつ、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+90円以上の水準にする計画 を有し、従業員に表明している事業者」
④-2:「被用者保険の適用拡大の対象となる中小企業が制度改革に先立ち任意適用に取り組 む場合」
===
ちなみに、僕のものづくり補助金の採択率が
9割超えと圧倒的なのは、
申請書の完成度はもちろんですが、
加点項目をクリアするサポートも
最大限行っているからです。
不採択理由4:申請書のデザインを軽視している
ほとんどの人が、申請書を書くときは「内容」を重視します。
でも、実は不十分です。
いくら内容がよくても、
デザインが適当だと審査員はあなたの申請書を読んでくれません。
採択不採択は機械が決めてるわけじゃないです。
決めてるのは、人間です。
読みやすい申請書の方が読んでくれるし、
その分理解も深まって高い点数をつけてくれます。
たとえば、以下のような文章をあなたは読もうとするでしょうか?
===
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金は、中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作
品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するものです。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、社会経済の変化に対応したビジネスモデルへの転換に向けた新型コロナウイルスの影響を乗り越えるために前向きな投資を行う事業者に対して、通常枠とは別に、補助率を引き上げ、営業経費を補助対象とした「新特別枠」として低感染リスク型ビジネス枠を新たに設け、優先的に支援します。
===
できれば読みたくないですよね?
たとえ仕事でお金をもらっていたとしても、
「適当に読み飛ばしとくか…」
って思ってしまうと思います。
人間なんですから、当たり前です。
(ちなみに、この文章はものづくり補助金の公募要領の冒頭です。笑)
だから、申請書を作るときは、
書く内容だけではなく
デザインがとても大事
なんです。
どんなデザインがいいかは、
ほんとは僕が書いた申請書を見せたいのですが、
個人情報になっちゃうので、残念ながら見せられません。
ただ、
- 色づかいに注意する
- 図を使う
- 改行に気をつける
- 漢字をできるだけ減らす
- 間隔を詰めすぎない
- 見出しが目立つようにする
- …
などなど、数えきれないくらいの注意をしています。
だから、パッと見ただけでも
どんなことを言っているかがわかるわけです。
不採択理由5:そもそも事業計画が革新的じゃない
ものづくり補助金では、革新性が求められます。
「机と椅子とコーヒーマシン買って、カフェを開きます!」
こんな誰でも思いつくようなビジネスじゃダメってことです。
他にやっている人がほとんどいない革新性を盛り込む必要があります。
もちろん、導入予定の設備がそもそも
他の事業者が導入してないものだったら
話は早いでしょう。
でも、
「誰でも使ってる設備だし、
革新的なことするつもりないよ!」
という人もいるかもしれません。
では、そういった人は、採択はむずかしいのか?
というと、答えは断固としてNOです。
なぜなら、どんな設備でも、
いくらでも革新性を出すことが可能だからです。
革新性は、客観的な事実ではなく、
人が革新的だと思ったら革新的なんです。
「導入する設備で行えて、他の事業者がやってないこと」
これを徹底的に探しましょう。
革新性を出すのが、
一般的な機械設備でもものづくり補助金で採択されるために一番大事なことです。
僕自身、100件以上申請書を書いてきて、
一番苦労した点だし、
設備によっても書き方変わるので、
この場で
「こう書きましょう!」
と言えるものでもありません。
ただ、最後に一つだけヒントとして言っておきます。
それは、
「必ずしも実際の用途を書く必要はない」
ということです。
申請書に書くのは、あくまでも可能性です。
「この設備を使えば、こういった革新的なサービスができるかもしれません!」
というだけでも十分。
実際に実現できなかったとしても、
メインの用途が他にあるとしても、
まったく問題ありません。
実現できなかったら、補助金返納!
みたいに厳しい罰則があるわけじゃありませんから。
(とはいっても、もちろんありもしないようなことを書くのはダメですよ。)
確実に実現できるとはいえないものでも、
申請書には書いて大丈夫です。
その上で、僕の場合は
各設備の特性に応じて革新性が出せるように
申請書の中身を書き分けています。
まとめ
というわけで今回は、
ものづくり補助金で不採択になる5つの理由を発表しました。
まとめると、
===
- 公募要領を読み込んでいない
- 専門的すぎる
- 加点項目を満たしていない
- デザインを軽視している
- 事業計画が革新的じゃない
===
の5つでした。
今日の記事をみて感じていただけた通り、
個人がものづくり補助金を通すには
かなりの時間がかかります。
- 公募要領を読み込んで、
- 必要書類を集めて、
- 申請書に何書くかを1から決めて、
- 実際に申請書を書いて、
- デザインも整えて、
…
さらに、申請書以外にも、
- 賃金などの必要書類を作って、
- g-bizというシステムに全部入力して、
のような作業があり、
慣れていないと50時間、
いや100時間かかってしまうこともあります。
その上で、1-2割の確率でしか採択されません。
ものづくり補助金の全国平均採択率は3-5割程度ですが、
受かっているもののなかには
コンサルが書いたものも混じっているからです。
個人が出せば、僕の経験上1,2割程度しか受かりません。
僕のお客さんのなかでも、
「自分で出して4回連続で落ちてしまったんです。。」
と僕に申請代行を頼んできた方もいます。
結果、一発でなんなく採択されました。
(お客さんご自分でかいた申請書を拝見しましたが、
失礼ですが「こりゃ無理だな…」と思いました。笑)
かかった時間から考えても、
採択率を考えても、
ものづくり補助金ほどの高額な補助金なら
コンサルにまかせるのが一番手っ取り早いですね。
もちろん、採択実績や採択率の高いコンサルは
見分けないといけませんが。
というわけで、今日は
ものづくり補助金が不採択になる5つ理由でした。
参考になれば幸いです。
それでは!
東大生が補助金申請をサポートします
Blue Finbackでは、自動車整備業専門で補助金申請代行を行っています。
2022年のものづくり補助金の採択率は、圧巻の9割以上。(全国平均約5割)
弊社は自動車整備業に特化して申請代行しているので、
業界を絞っていない他社よりもはるかにクオリティが高い申請で、
圧倒的な採択率を誇っています。
◆ 9割以上という圧倒的に高い採択率 (全国平均約5割)
◆ 自動車整備専門・ものづくり補助金専門という2つの専門性
◆ 再申請が無料なので、万が一不採択でも何度でも無料で再申請
「この設備は補助金おりますか?」
「どのくらい補助金がもらえますか?」
「どのような流れで申請するんですか?」
など、簡単な電話相談だけでも歓迎です。
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まずは下記よりご相談ください。